川に面した細長い三角形の敷地で計画した、家族4人のための住居です。
敷地西側には自然豊かな川が流れ、川との境界には草木が茂る小さな堤防があります。
川の景色を積極的に取り込むこと、川の氾濫に備えることから、建物は川に沿った配置とし、居住空間のレベルは地盤から持ち上げる計画としています。
コンパクトな空間を外部環境に合わせて立体的に積み上げ、敷地及び周辺環境も含めた空間全体に連続性を与えるとともに、そのズレが内部空間に独特な繋がりを生んでいます。
川と堤防という環境を取り込みながら、まちとも繋がっていくような、建築の中だけで完結しない関係性を大切にした住宅です。
新建築住宅特集 2022.3 掲載
JIA東海住宅賞 優秀賞受賞